本人を前向きにするために

医者

心理療法を行う

自傷には直接的、間接的と種類があるのですが、直接的な自傷行為の患者数は非常に多いです。特に中高生に多いため、親が心配して受診させるケースは増えています。しかし、家族が受診をすすめても、自分を傷つけている本人が受診を拒むことは珍しくありません。そのため、本人の前向きな受診を促すために、家族がまず病気を理解すること、本人の行動を把握することが大事です。まず、本人は自傷を病気ではないと考えており、病院へ行く人は自分よりももっと重症の人で自分ではないと考えています。加えて、治療のために生活を制限されることも心配していることもあります。交友関係を否定されたり、趣味や部活動、外出などを制限されたりするのを恐れて受診を拒むことも多いです。また、間接的な種類の自傷に該当する摂食障害に多いのが、自分が行っている行為を禁止されると考えている人です。例えば、食事を無理やり食べさえられるのではないか、体重が増加したり尊厳を傷つけられたりするのではないかと不安になっている人もいます。そのため、そうした不安を取り除いてあげるあるいは、何に対して不安なのか話を聞いてあげることが大事です。先に家族だけが受診できるので、本人のことでメモしたことをもとに、家族の接し方やアドバイスを受けるというのも一つの方法です。本人を受診させる前に、家族が多くのサポートと関係を持ち、受診しやすい環境をつくっていくことも重要になります。自傷の種類によっても、治療方法は変わりますが、根本的な改善を目指していくカウンセリングや認知行動療法などの心理療法は、どの種類であっても行われます。間接的な自傷の摂食障害に関しては、栄養指導が行われることもあります。加えて、物質依存や嗜癖がみられる場合には、依存対象から隔離すると同時に健康的な生活習慣を取り入れるための生活改善や健康指導が行われるのが一般的です。しかし、どのような治療を行うのかは、医療機関により異なり、また、それらの効果にも個人差が大きいのが現状です。ですが、自傷行為の治療を始めることは、本人や家族が他者とつながりを持つことや出現している症状のその都度対処できるという安心感を与えるという側面もあります。何か困ったときに相談する先が確保されているというのも、一つ意味のあることです。そして、自傷する人は、過去に何らかの虐待やいじめなどのトラウマ体験を持っている人が少なくありません。また、トラウマを抱えやすい性質の人もいます。そのため、心理療法にはさまざまな種類がありますが、トラウマに対する治療というのも並行して行われることも多いです。さらに、他の精神疾患を抱えていることもあるので、症状に合わせて薬物治療が行われることもあります。

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